こんにちは!ECO運営チーム・音楽制作担当の田中です!
お待たせいたしました。
「サントラ発売記念!音楽ユニットACEさんインタビュー(第3回)」、お届けしたいと思います。
そうそう、その前に。
前回のブログでサントラに収録の楽曲「Sunshiny days」(飛空城ファームのBGM)制作時の裏話として取り上げた“野菜で作った楽器”についてですが、実は「ECO⇔ACE【裏ECO-MUSIC】」と題し、
ACEさんのブログ上でも制作時の裏話や画像を公開して頂いています。
……いや~、今、こうして改めて振り返ってみても、非常に新鮮なお野菜ですね。
そして、なかなか独創的な光景だなぁ、と思います。
その他にも内容盛りだくさんのブログとなっておりますので、こちらも是非合わせてご覧ください!
なお、ECO公式ブログ側の過去記事については下記からご参照頂けます。
それでは、前回の続き、トラック4~トラック6までのインタビューに行きたいと思います!
長い内容になりますので、ゆっくりお茶でも飲みながらご覧になっていただければ幸いです。
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★トラック4 「 peace and relief 」
田中:この曲はまだ未実装の楽曲ですので、お話できることが限られてきますが……。
開拓村の企画初期の構想では、実は「村の中で待つと夜になる」という要素も含まれていました。
そのため、楽曲の打ち合わせ段階では、開拓村の静かな夜更け、というイメージからスタートしてご制作頂いた曲です。
残念ながら、実装段階では開拓村が夜になる要素が外れてしまったため、
そこでは使われなくなりましたが、とても聴きやすい、ゆったりとした曲になっています。
おやすみ前にリピート再生で流していただければ、きっと良い夢を見られるのではないかと思います。(笑)
また、この楽曲は今後どこかで使われることになりますので、是非、そのあたりにもご期待いただきたいですね。
ACE ともりさん:素敵な月夜、自然、動物達、そして家の中で暖かく幸せに過ごす人々、リラックス出来て、少し幻想的なフィーリングもある曲をイメージして作りました。
この曲を作っていた頃、自分でもリラックス出来る曲を欲していたせいか、ツルッと瞬間で出来ました。(笑)
ACE CHiCOさん:この曲の高桑さんのフルートのご演奏は最高でしたね。
(※高桑さん=レコーディングにご参加いただいたフルート奏者、高桑英世さんのことです。Creditにも記載。)
もうそこだけ、レコーディングの時から癒しな空気が漂っておりました。
想定通りの開拓村の夜の音楽でなくなったのは少し残念ですが、でも逆にこれは今度どこで流れるのか、ECOユーザーとしてはすごく興味ありまして。
とても期待しております。
★トラック5 「 A Pray of the girl 」
田中:こちらはSAGA14のメインストーリーイベント内で流れる楽曲ですね。
SAGA14からはメインストーリーの毛色が少々変わり、ティタ、タイタスといった個々のキャラクターにスポットが当てられるのですが、この楽曲が使われているイベントでは、長い間ずっと眠りについていたティタが自分の意志で世界を見て回りたいと、たった一人で旅に出るんです。
初出はまずそのイベントで、ということを想定していましたので「旅立つ少女の心情」のようなイメージでお打ち合わせさせていただいたかと思います。
ティタは優しい少女なのですが、その反面、芯の強いところもありますから、これをどう楽曲として落としこむべきか、そこのところをとても苦心しました。
もちろん、これは完全にティタだけのテーマソングというわけではありませんので、今後違う場面で耳にすることもあるかと思います。
そういえば、実装後に「最初の笛の部分の音色がいいですね!」というような反響をいただいたのですが、これは和楽器です。
「篠笛」という日本古来の楽器ですね。
この部分、当初はティンホイッスルかリコーダーあたりの笛の音を鳴らしていただく想定だったのですが、イメージよりも音が硬かったんですね。
それで奏者の方に、レコーディングの際に試しに篠笛でも吹いていただいたところ、もう、その場で全員、鳥肌がドバーーーッ!という感じになって「それだ!篠笛!」と。(笑)
本当に心に響いた音色でした。ぜひ、そのあたりも堪能しながらお聴きいただければと思います。
ACE CHiCOさん:田中さんもおしゃっていますが、これは当初ティンホイッスルで演奏して頂くように書いた曲でした。
でも、レコーディングの時、色んな種類のホイッスルで沢山録って頂いても、なんだかしっくりいかなかったんですね。
その時はそのまま一旦、ホイッスルで録り終えたのですが、その後の「12sec seno mano~The voice from yourself~」で篠笛を吹いて頂いた時
「ええ~!これじゃない?」って雰囲気になりまして。
奏者の方に演奏時間を延長して頂き、もう一度この曲を試しに録音して頂いたら、全員で「これだ!」って。(笑)
そういえばその時、田中さんがうつむいたままで何もお話にならないので「ああ、えっと、だめですか?」と聴きましたら
「こ、これですね……」とうるうるした目で固まってらっしゃっいましたね。(笑)
田中:いや~、僕は涙もろい方ですから、感動がまず涙腺に来てしまうんですね……。(笑)
このパートについては、本当に篠笛で録っていただくことができて良かったと思います。
CHiCOさんのおっしゃるように、後ほどお話を伺うトラック13の「12sec seno mano -the voice from yourself -」でも篠笛を吹いていただいていますが、両曲とも、とてもドラマチックな情感が出ていますね。
また、余談ですが、楽曲制作にあたっては、ティタの新しいイメージイラストをともりさんにお届けして、
ECOをプレイしていただきつつご制作頂いたのですが、ともりさん、その後すっかりティタに惚れ込んでしまわれたとのことで。そのあたりの思い入れもあって、とっても聴き応えのある楽曲に仕上がっているな、と。
きっと、ティタも喜んでいると思いますよ、ともりさん!
ACE ともりさん:あははは、そうですね。ティタに胸がきゅんとなって頂けたら僕もうれしいです(笑)
★トラック6 「Hearty Party Fishing 」
田中:こちらはトラック3と同じく飛空城の上に設置できる「釣り堀」の中で流れるBGMですね。
リングの皆で集まって、ぼーっと釣り糸を垂らしながら雑談していても何だか楽しい気分になれるような、ノリの良い楽曲を、というイメージでご制作頂きました。
ACE ともりさん:昔は町の中にもいろんなところに釣り堀があった気がしますが、今はなかなかないですね。
もっとあってもいいのにと思います。
ECOの中で釣りが出来るのは嬉しいですね。
田中:そうなんですよ!
狩りに演習に都市攻防戦に……という戦いメインの遊び方ももちろん楽しいのですが、たまにはのんびりとリングメンバーと、飛空城でお喋りしながら釣りを楽しんだりするのも良いですよ。
そういう気分になったときにそっと寄り添う、心地良さを感じる楽曲であれば嬉しいなと。
ACE CHiCOさん:これは確か「Lands for Groundbreaker』や『12seno mano』をフリーキックという都内のスタジオで、ECOでお馴染みの橋本さん
(※注:Disc.1収録の初期楽曲から、ずっとECOの楽曲のミックスを手がけて頂いている名エンジニア橋本将さんのこと。)にミックスして頂いている合間に、スタジオの廊下で、田中さんに初めてデモを聴いて頂いたんでしたね。
もう作業が深夜に及んでいて、電気も消えてましたので、真っ暗な中で私のiPodに入れてきた楽曲をヘッドホンで聴いて頂いたという。(笑)
田中:そういえば、この楽曲を聴かせて頂いたときは制作も最終盤でしたので、かなり過酷な状況でしたね。
楽曲は軽快なボサノバ調で、ウキウキな感じですが(笑)。
ACE CHiCOさん:はい(笑)。
この曲の制作が一番最後になってしまったので、その頃はもうスケジュール的にも大変な状況でして、東京のフリーキックスタジオでミックスしながら田中さんにデモを聴いていただいている時にACEのスタジオ(注:ACEさんは別にご自身のスタジオをお持ちです)ではともりがまた別の曲をミックスしており、夜中の最終電車くらいにミックスを終えたともりがフリーキックスタジオに合流しまして、そのまま朝まで橋本さんに頑張っていただいたり、という……。
田中:ともりさんはちょうど『 Sorrow ends before long』のミックスをされていたあたりですね。
橋本さんも、ACEのお二人と同じく、ものすごく情熱のある方ですから、一斉に「わーっ!」とやっていたら、気がついたら全員で朝まで……(笑)
ACE CHiCOさん:しかし、面白いなあと思いましたのは、最近はネット環境が色々と整って、データも音楽もなんでも即時で送れるし、電話やスカイプ、メールなんかで会わなくても会話ができるんですが、その場で聴いて頂き、フェイス・トゥ・フェイスで感想やご指摘を頂いた時、やっぱり本来、もの作りってこういう形でやるものなんだな、って思いました。
田中:たしかに、近頃は対面でやりとりする機会は減ってきていますよね。
ACE CHiCOさん:メールのやりとりですと、温度差や表情が見えないですから。
それまでもかなり電話などで沢山お話させて頂きましたけどもやっぱ、お会いしてお話するのが、いいなって。
田中:一番最後の曲にして(笑)
ACE CHiCOさん:はい、一番最後の曲にして気づいたという(笑)
田中:そのおかげもあるのでしょうか。
さすがだな、と思ったのは、この曲では、ACEさんに楽曲の途中に水の音を入れて欲しい、というオーダーをしていたのです、一度修正を入れていただいて最終的な仕上がりになった時、これが絶妙にマッチしていたんですね。
水面を魚が跳ねる様子や、楽しげに釣り竿を操るリングメンバーたちが目に浮かぶような楽曲に仕上がっているのではないかな、と思います。
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以上、いかがでしたでしょうか。
おかげさまを持ちまして、サウンドトラック自体も発売1ヶ月を越えてなお売上好調です。
ちょっと興味あるな、聴いてみたいな、という方がいらっしゃいましたら
こちらやCD販売店様などからご購入いただけますので
ぜひぜひ探してお手に取って頂き、曲に耳を傾けながらインタビューをお読みいただきたいと思います。
次回もまだまだ続きます。トラック7からのインタビューもお楽しみに!
それでは、またいに~!