ロデムPediaタイムです。
おはようこんにちはこんばんは。
今回のお題は生放送で選択されたお題の
「クトゥルー」となります。
ついに来ましたクトゥルーですよ。
クトゥルフ神話における代表的な邪神。
/ヤベェ\
ではクトゥルーの説明に入りたいと思います。
クトゥルフ神話がどういうものかという話は
ロデムPedia~11ページ目~のインスマウス周りの説明をした時に
軽く触れていますので
そちらを確認していただけるとありがたいです。
さて、ECOではクトゥルーという表記で登場致しますが、
クトゥルフという呼び名が一番有名ですね。
または上述したクトゥルーやク・リトル・リトル、
クルウルウと言った呼び方も結構見るかもしれません。
ここではクトゥルーで統一させていただきます。
クトゥルフ神話を代表する神であり、
グレート・オールド・ワンに分類される存在です。
グレート・オールド・ワンとは、旧支配者とも呼ばれる存在で
太古の地球に君臨していた強大な力を持った存在達を示しています。
(ただし、ラヴクラフト氏自身は旧支配者という呼び方はしておらず、
ダーレス氏が創作した設定の意訳であり、
ラヴクラフト氏が意図していた正確な訳とは言い難くもあります)
旧支配者は強大な力を持っていたのですが、
ある時に「旧神」という神々に戦いを挑み、
そして敗れて各地に封印されたりした存在ということです。
旧神は登場する作品も少なく、名前だけ出てくるというものも多くて
正直な話あまりメジャーな存在ではありません。
特に有名な旧神は「ノーデンス」という存在がいたりしますね。
次にクトゥルーの容姿についてですが、
「類人的な外観をしているがタコに似た頭部がついている」
「顔には触角がかたまって密生している」
「ウロコに覆われたゴムのように見える体」
「前足と後ろ足には大きなカギ爪」
「背中には細長い翼」
というような記述がラヴクラフト氏の「クトゥルフの呼び声」にあります。
つまり巨大化した魚人の頭をタコにして小さい翼を付けた感じ……でしょうか。
気持ち悪いと言えますし怖いかというと怖い気もしますが、
……食べようと思えば食べられそうですよね。
そして、クトゥルーは四大元素のうち水を司ると言われており、
風を司る「ハスター」とは極めて仲が悪いとされています。
神、とはされていますがその正体は神霊的存在ではなく、
第23星雲のヴールという所を由来として後に
ゾスの緑の二重星に移動しさらにそこから土星、最後は地球へと飛来したようです。
要するに宇宙生物のようですね。
ただし、その肉体が死んでもすぐに再生するという
生物というジャンルからはかけ離れているような気もしますね。
そして、クトゥルーは先述した旧神との戦いの後、
太平洋の海底にあるという石造りの都市「ルルイエ」
(ニュージーランドと南米大陸と南極大陸の中間付近に沈んでいるそうです)
に眷属や仲間達ともども封印されているとされています。
その眷属には、右腕とも呼ばれる「ムナガラー」、
インスマウスの時にも説明させていただいた「ダゴン」、「ハイドラ」、「深きものども」に加え
妻とされる「イダ=ヤー」との間に産まれた
三柱の息子「ゾス=オムモグ」、「ガタノソア」、「ユトグタ」と娘の「クティラ」に
別の妻「カソグタ」との間に産まれた双子の「ヌトゥーサ」、「ヌタルフ」などがおり、
そして、クトゥルーと共に地球に来訪した無数の落とし子達がいます。
ルルイエは地殻変動などによって何百年かに一度海面に浮上する瞬間があり、
この時にクトゥルーの思念が漏れ出し、芸術家や子供などのような感受性の強い人間に作用して
悪夢を見る、精神異常を引き起こすなどのような事態となり、
次第に眠ることを拒否し、最終的に狂気じみた事件を起こしたり自ら命を絶ったりします。
ただし、この時のクトゥルーは目覚めたというわけではなく、
あくまで思念が漏れ出した程度であり、完全にその存在が目覚めれば世界は全て滅びるとされています。
クトゥルーの思考の影響を受けた人間が悪夢のなかで見るルルイエでは、
声に似て声で無い音が響いており、これを人間の音で表現すると
「ふんぐるい むぐるうなふ くとぅるう るるいえ うがふなぐる ふたぐん」
というものになるそうです。
これは色々なゲームや漫画にも出ているので知名度が上がっているような気がしますが、
この言葉にはちゃんと意味が存在しています。
その意味とは「死せるクトゥルー、ルルイエの館にて、夢見るままに待ちいたり」となっており、
世界中のクトゥルー信者が礼拝時に捧げる誓言として用いられているようです。
ちなみにクトゥルフ神話でよく見かける「いあ! いあ!」というのは
神を讃える時に使う言葉であり、「いあ! いあ!」の後には崇拝する神の名前を
唱えるのが一般的なようですね。
さて、クトゥルー崇拝の話になってきましたがここも説明したいと思います。
クトゥルー崇拝の信者は世界各地におり、ハイチ、ルイジアナ、
メキシコ、アラビア、シベリア、グリーンランドに地下世界のクンヤンなど広範囲に及び、
特に拠点となっているのがポナペ諸島、インスマウスの時にも記述した港町のインスマス、
ペルーの山岳地帯深部などが拠点として大きいようです。
巨大な教団や秘密結社が暗躍しており、
グレート・オールド・ワンを崇拝する者たちでも一番勢力が大きいようです。
では、クトゥルーはどれほど強いのか?
それは、わかりません!
封印されており、時折その思念、テレパシーで人を狂気に落とすということはわかるのですが、
直接殴りあってるわけではないので……。
ただ、上述した通り存在が完全に覚醒を迎えると世界が滅びるくらいの力を持ってはいるようです。
ちなみに誤った認識としてその姿や水の元素を司っていること、
海の底に封印されていることから水の神、海の神という認識をしている方も多いのですが、
実際のところは海水がクトゥルーのテレパシーを妨げており、
眷属以外の水の生物を従えている描写もない為、
これは誤りであると考えられています。
とまぁこんな感じでクトゥルーについて色々書いてきましたが、
いまいち日本ではとてつもなく恐ろしい存在という認識にはなっていないようです。
インスマウスの時にも書きましたが、まず日本人は海産物が大好きです。
欧米諸国の方々と比べると海の生き物への恐怖が薄いようです。
(水族館で美味しそう……とかいう感想が出るのは日本人だけなのだとか)
そしてもっと大きな要素としては日本の宗教観は色々混ぜこんであり、
神が沢山いるのが当たり前の世界です。
それこそ付喪神が沢山いて、トイレにも神様がいる世界です。
インドの神様も中国の神様もまとめて取り込んじゃってる世界です。
他の国にはない適当すぎる宗教観です。
(そもそも新年を神社で祝い、クリスマスで騒ぎ、死んだらお寺で埋葬するくらいの宗教観ですし)
キリスト教圏はそもそも一神教であって唯一神を超える力を持つ存在なんてものは認められません。
絶対的な神をないがしろにし、世界を滅ぼせるくらいの力を持ち、
人類が理解できないレベルの強大な宇宙生物というものはあってはいけないのです。
なのでその欧米諸国の人の環境、宗教観から外れた認識と不安が
クトゥルーというような邪神への恐怖となっているのではないでしょうか。
日本の神々には世界を滅ぼすような神はいませんが、
強烈な災いをもたらす存在は多数いたりしますので
沢山いる神々の中の災いをもたらす神でカウントしてしまうと、
クトゥルーなどの邪神にも不安を感じにくいのかもしれません。
さて、今回も長くなってしまいましたがクトゥルーについて書かせていただきました。
他にも説明しなきゃなーと思うような言葉も沢山あるのですが、
また徐々にこのブログで書いていきたいと思います。
クトゥルフ神話はとにかく情報量が多いですから……。
最後におまけとしてクトゥルフ神話系のネタで良く聞く
SAN値ってなんぞや?
という疑問にお答えします。
SAN値というのはクトゥルフ神話を題材にしたTRPGである
「クトゥルフの呼び声(Call of Cthulhu)」で使われており、
本来は正気度というパラメータです。
そのまんまキャラが理性を保てるかというデータであり、
正気度はSANというパラメータから算出される
正気度ポイント(Sanity Point)で表されています。
この数値は減れば減るほど正気ではなくなり狂気に陥ることになります。
というようにSAN値が下がるという表現であれば
正気を失っていくという意味ですね。
それでは、私もSAN値を下げ過ぎないように
次回も頑張って書いていきます。
おや? オフィスのドアの所で物音がしている。
巨大な体をもつ何かがぶつかる物音だ。
しかし、セキュリティもかかってるし私のところまで、
たどりつくことはできないだろうし見つけることもできないだろうな。
ああ、なんだ、あの手は! 窓に! 窓に!