どーもー。
ご無沙汰しております。
ロデムPediaのお時間でございます。

今回のお題はアルカードとなります。
アルカードちゃんはいわゆるヴァンパイアという存在に該当する子なので
要するにヴァンパイアの説明ですね。

アルカードちゃん
/ヴァンパイアと言えば古城!\

実はロデムPedia2ページ目後編のアンデッドについて説明をした時に
アルカードちゃんにはほんとにちょっとだけ出演していただきましたね。
さてさてヴァンパイアと言えば一般的なRPGなどでもだいたいアンデッドモンスターに分類され、
その中でもボスキャラクラスの能力を持つことが多い存在です。

では、早速ですがヴァンパイアについてとアルカードの由来について説明をしていきたいと思います。
まずは現代での認識においてヴァンパイア、
すなわち吸血鬼がどのようなモンスターか改めて説明すると、

・強靭な肉体を持ち蘇った存在
作品などによって設定は色々と異なりますが、
基本的には死者が蘇ったアンデッドモンスターであるので元が人間である。
また、人間の生血を吸血してその生命力を奪う。
吸われた人間は同じく吸血鬼となるか、その吸血鬼のしもべとなる。

・人間を超える腕力
ものすごい怪力らしい。

・なんでもありな変身能力
体のサイズ変更、蝙蝠及び狼などの動物、霧や蒸気などにも変身できる。
霧になれたらかなり無敵っぽいですよね。

・強力な術
催眠、魅了、動物や昆虫を操る、天候を操るなど。
天候ってすげぇ。

・不老不死
元が死体なので基本的に寿命などはない。
ただし、消滅させることはできるので完全な不死ではない。

といったところでしょうか?
あとは人間離れした美形というのもよく付いてくる要素かもしれません。
圧倒的スペックを誇るモンスターなのですが、その分弱点も多いです。

・日光
嫌いなだけで灰になるというのはだいぶ後からついた設定だとか。

・銀
良く聞く弱点です。
銀は退魔の力があると信じられており、
吸血鬼以外にも弱点とするものもいますね。
ワーウルフとか。

・ニンニク
まぁよく聞く設定なのですが、元々ニンニクは世界各地で魔の存在に効果があるとされているので、
その設定がそのまま生きている感じですね。

・十字架
まぁこれも良く聞く弱点です。
が、しかし実際は物自体というよりも神への信仰心が嫌いという感じがします。
同種の存在としては聖水なども同じだと思います。
ですがまぁ、恐らくこれは当時の教会が権威を示すために付加したお話のような気がしますね……。

・流水
川や海を渡れないことが多い……のですが、
実は緩やかな流れの上を歩いて渡る能力もあるとか。
流水は穢れを洗い流すと考えるので苦手な方で考えられていることの方が多いですよね。

こんな感じでしょうか。
おおよそ清めに使う物はだいたい効きそうですね。

そしてその存在を消滅させるには代表的なものを挙げると
心臓への杭打ち、首をはねる(首を処分する必要あり)、火葬あたりでしょうか。
杭打ちはセイヨウサンザシの杭が最良とされており、
他にもトネリコやポプラ、ビャクシンあたりでも可とされています。
また熱した鉄杭でも問題ないとされることもあるようです。
ちなみに火葬については日本では普通の風習なので特に物珍しい部分はないのですが、
キリスト教圏においては死者の復活の為には肉体が必要なので火葬してはいけないという考えがあり、
特に古い時代ではそちらの方が一般的だったようです。
現代においてはそうとも言えないようですが、
きっちり火葬するにはかなりの火力を長時間維持する必要があるので、
昔はかなり難易度の高い埋葬方法だと思われます。

ひとまず現代におけるだいたいのヴァンパイア像を挙げてみましたが
上記の特徴についてだいたいのイメージに強い影響を及ぼしている小説作品があります。
それが有名なブラム・ストーカーの「吸血鬼ドラキュラ」です。
ドラキュラという名前はご存知の方もいるのではないでしょうか。
ドラキュラとはヴァンパイアを指している名前ではなくこの小説の登場人物名なのです。
その小説のストーリーについては省略させていただきますが、
ドラキュラのモデルはルーマニアのワラキア公ヴラド3世とされています。
ただし、使われた要素は少なく出身地のルーマニアと、
ヴラド3世のニックネームが「ドラクラ」だったのでそれを名前として使ったことくらいでしょうか。
父親であるヴラド2世が勇敢で賢明な人物であった為、
当時の神聖ローマ帝国から「ドラゴンナイト」というめっちゃ強そうな称号を授かっており、
ヴラド・ドラクルと呼ばれることもあったそうです。
ここのドラクルという言葉はルーマニアの言葉においてドラゴンを示していたそうです。
そして、そのドラクルにア(子供を示している)を付けた言葉である
「ドラクラ(Dracula)」と呼ばれたそうです。
また、ヴラド3世は串刺し公として有名ですが、
吸血鬼に関するような要素は一切なかった人物であり、
残虐なイメージがその吸血鬼に使われた名前や行動からもつきまといますが、
実際は当時世界最強であったトルコ軍の進軍を1世紀に近い年月防ぎ、
周辺国家がトルコ軍の侵略を許す中で、
ルーマニアを独立国家として認めさせたという実績がある
とんでもない戦上手なルーマニアの英雄であります。

さて、上述の説明にドラクル(Dracula)という言葉が出てきたと思いますが、
このドラクルのつづりがそのままドラキュラのつづりとしてつかわれています。
そしてこのDraculaのつづりをひっくり返すとAlucardとなります。
ついにアルカード出てきましたね。
このアルカードという名前は映画や漫画、ゲームなどで
ドラキュラ=ヴァンパイアに関する名称で良く使われています。

というわけでかの有名なドラキュラの逆読みというのが
アルカードという名称の由来になっています。

それでは最後にヴァンパイアという存在の正体についてですが、
これには以下のようないくつかの説があります。

1.早すぎる埋葬
マヒ状態や仮死状態の人を死亡したと勘違いし埋葬したものの、
後に息を吹き返し棺から這い出て家に戻るという動きを見て
ヴァンパイアとして蘇生したと勘違いされたという説。
当時は今のように医療技術が発展していたわけではないので、
普通にあり得るような話ですね。

2.狂人の行動
これはまぁある意味ヴァンパイアとして間違ってはいないとも思うのですが、
狂人による死体の血をすする行為がヴァンパイアに見えたということ。
超人的能力がないだけで十分ヴァンパイアですよねぇこれ。

3.腐敗しない死体
教会を破門された死体は腐敗せずヴァンパイアになるという説。
しかし聖人の死体が腐敗せず残った場合はヴァンパイアではなく神の奇跡となるようです。
なんだそりゃ。
実際のところ棺が完全に密閉された状態で外気を遮断していると、
死体が腐敗しにくい状況が発生するので上記のような状況は普通にあり得ます。

4.黒死病の蔓延
黒死病の蔓延した時期である14世紀はヴァンパイアが出てきた時期と一致する点、
黒死病患者の死体と吸血鬼の退治方法の一つが、
ともに当時の風習ではない火葬である点等が共通している。
黒死病は14世紀当時に全世界で8,500万人もの死者を出しており、
この凄まじい被害を考えると悪魔のようなものが絡んでると考えても何の不思議もありませんね。

とまぁこんな感じの説が調べたら出てきました。
実際現代の環境をベースに考えるとちょっと想像がつきにくいものだとは思います。

ロデムとアルカード
/狼もよくヴァンパイアに使役されてますよね\

さて、ここまでヴァンパイアについて色々書いてきましたが、
かなり長くなってきましたのでここいらでお開きとさせていただきたいと思います。
他にも吸血鬼クドラクと吸血鬼ハンタークルースニクの戦いなど面白いネタもありますが、
長文になりすぎて終わりも見えなくなってしまいますので。
今回も最後までお付き合い頂きありがとうございます。
次回もまた何か頑張って書きたいと思いますので、
またしばしお待ちくださいませ。
それでは失礼致します。