みなさん、こんにちは。
ECOチームのロデムです。

ロデム、伝説の鍛冶屋さんへ

/おいちゃん、すごい刀おくれ\

今回はECOのゲーム内に存在する伝説の神剣(日本編)について、
お話をしたいと思います。

日本の神話に登場する刀剣には、
神代三剣(かみよさんけん)と呼ばれる三振りの刀剣が存在します。
ECOではこのうち二振りが登場していますが、
とりあえず全部紹介しようと思います。 


霊刀・布都御魂剣



・布都御魂
まずLv99用片手剣のこの武器、
ECO内では霊刀・布都御魂剣という名称で登場しています。
ふつのみたまと読みますが、
この「ふつ」という部分が物を断ち切る音を表していると言います。
これは日本神話に登場する霊刀となります。
高天原(神の世界)よりやってきたタケミカヅチが
葦原中国(人の住む今現在の日本の地)を平定するのに用いたとされています。
他、初代天皇の神武天皇となるカムヤマトイワレビコの大和平定の際にも、
この霊刀はタケミカヅチにより天から降ろされ大いに役立ったとされています。
その後、第10代の崇神天皇の時代に石上神宮でご神体となったそうです。

また、ピンときた方もいると思いますがLv110用片手剣である、
神剣・武御雷の名前はこの布都御魂の持ち主であった雷神でもあり剣神でもある
タケミカヅチからきているものですね。

ちなみにこの布都御魂と名のつく刀は現在の日本でも
二箇所に存在しており、先ほど挙げさせていただいた奈良県の石上神宮と、
茨城県の鹿島神宮に存在しています。
前述のとおり、本来タケミカヅチがこの刀の持ち主であり、
そのオリジナルは大和平定後に石神神宮に祭られたので、
鹿島神宮の主神であるタケミカヅチの元へ戻らなかったので
奈良時代~平安時代初期頃に制作された二代目が鹿島神宮に伝わっているものだそうです。
この二代目布都御魂は鹿島神宮の宝物館にて、
国宝の一つとして実際に見ることができます。
実際にこちらは私も見てきたことがありますが、
長大な直刀で刃長は2.24メートル(オリジナルは全長で85cm程度との記録があります)という
かなり桁外れなものでした。

アメノムラクモ



・天叢雲剣
こちらはECOゲーム内ではアメノムラクモという名称で登場しています。
どちらかというと別名の草薙剣(くさなぎのつるぎ)の名前の方が有名かもしれません。
日本の神話や伝承の中でも最大級の力を持った化け物、悪神として描かれることの多い
ヤマタノオロチの尾から出てきた剣です。
その後、スサノオからアマテラスへ献上され高天原へ行き、
アマテラスから葦原中国を治める為にニニギノミコトに渡され再度地上へ戻ってきます。
その後、祀られる場所を移されたりなどしましたが、
大きな動きになるのはヤマトタケルの元へ渡された時になります。
ヤマトタケルが敵の放った野火に囲まれた時、この神剣は自らそれを抜け出し
草を薙ぎ払い難を逃れたという伝説もあります。
それにより草薙剣と名付けられたという説ですが、他にも名称に説はあるようです。
ヤマトタケルはミヤズヒメという女性と結婚したのちに彼女へこの剣を預けますが、
その後ヤマトタケルはこの神剣を再度手にすることなく悪神との戦いで病にかかり没します。
ヤマトタケルが没した後、ミヤズヒメはこの神剣を祀る為に熱田神宮を建てたそうです。

そして今現在、この神剣は上述した愛知県の熱田神宮奥深くに
ご神体としてあるとされているそうです。
※熱田神宮にあるものがオリジナルであり、
それ以外の場所で出てくるものはこの神剣の形代であるようです。
形代で有名なのは源平合戦の壇ノ浦で沈んだものなどですね。

さて、最後の一振り天羽々斬については短く説明します。

・天羽々斬
こう書いてあめのはばきりと読むこの刀ですが、ECOゲーム内には存在しません。
別名として蛇之麁正(おろちのあらまさ)と言いますが、
ここで先ほど天叢雲剣のところでも少々書きましたが、
ここにもヤマタノオロチが出てきます。
策によってヤマタノオロチを眠らせたスサノオがこの刀により、
ヤマタノオロチを切り刻んとされ、尾の部分を斬った時にこの刀が欠けたそうです。
そこで出てきたのが天叢雲剣というわけですね。
また、名称の羽々とは大蛇の意であるので天(の)大蛇斬りと言ったところでしょうか。
その後、この刀はは石上布都魂神社に祭られ、
後に崇神天皇の代に石上神宮へ移されたそうです。
そうです、ここでも出てきました石上神宮です。
この刀もどうやら石上神宮に布都御魂と共に祀られているそうです。
石上神宮について軽く調べてみましたがどうやら古事記、日本書紀にも記述があり、
その歴史はもうハンパないですね。
ちなみに特殊な形状で有名な国宝の刀剣、七支刀もこの石上神宮所蔵です。
すごいぞ石上神宮、一度は行ってみたいものです。

さて、ここまで神代三剣を紹介してまいりました。
今回はファンタジックな神話的お話をベースで説明させていただきましたが、
現実の歴史的な解釈としてはこのあたりの話は遷都、
地方豪族の討伐、製鉄技術についてなど
かなり深い要素を持っているそうです。
このあたりの解説をするともうキリがないのでここいらで今回は切り上げたいと思います。
いつも通りの長文で申し訳ないのですが、ここまで読んでいただきありがとうございます。
西洋の神剣についてはまた別の機会にタップリとお話させていただきます。
次回は神託の風穴あたりで一つお話をしたいと思います。
それでは失礼致します。