はい、というわけでやってまいりました。
ロデムPediaのお時間です。

この間ロデムPediaの今までの文字総数をカウントしてみたら、
前回の記事で4万文字を超えていました。

走れメロスが9000文字後半だそうなので、メロスが4往復してしまいますね。
毎回読んでくださっている読者の皆様ありがとうございます。

さてさて、今回は前回の生放送で選択されたデックアールヴになります。
ノーザン地下でデビューしたセクシーなお姉さんモンスターですね。

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/さあむいいいいいいいい!\

デックアールヴとは正直あまり聞かない響きかもしれません。
国内の有名RPGなどでは出てこない気がします。
とある有名TCGなどで見るくらいでしょうか。

では、デックアールヴってどんな存在なのか?
というと一言でいうなら妖精です。

ただし、妖精は妖精でも闇の妖精という分類のようです。
さらに言うと、この妖精は北欧神話におけるエルフ的存在になります。
つまりよく見る表現だとデックアールヴはダークエルフということになりますね。
こちらの名前であれば色々な作品でも出てきていると思います。

そして、対になる存在としてリョースアールヴ(光のエルフ)という存在もいます。
妖精の国であるアールヴヘイムに住み、豊穣神のフレイが彼らを治めています。
アイスランドの詩人スノッリ・ストゥルルソンの著名な詩の教本
「スノッリのエッダ」(※)にはこんな感じで書かれているようです。

空にはアールヴヘイムが存在し光のエルフが住んでいる、
しかし闇のエルフは地下に住み外見も中身も彼らとは違う。
光のエルフは太陽よりも明るく闇のエルフはタールよりも暗い。

大まかに書くとだいたいこんな感じの表現になります。

その容姿は、背が低く、醜く、肌が黒く太陽光線を嫌い、日中は地上に出てこず、性格は邪悪。
また、同一視される存在としてドヴェルグという小人族がいます。

ドヴェルグはその容姿的な特徴や性格の悪さなどは上記と似た部分が多いのですが、大きな違いとしては鍛冶の名手としても有名です。

その技術により作られた物は、
北欧神話でも指折りの神器であるグングニルやミョルニルなども彼らの手によるものです。
北欧神話におけるドワーフと考えると連想しやすいかもしれません。

もしかしたらECOのデックアールヴからドロップする破損した大剣や
破損した弓がイベントを経てそれなりに強力な武器になるのも
これをイメージしてのものかもしれません。

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/ワーオ! セクシー!\


エルフというと美しくて知識深く高貴というようなイメージがありますが、
伝わっているデックアールヴの特徴を並べてみると割と正反対な感じになっていますね。

こういうイメージについては、J・R・R・トールキンの小説『指輪物語』が
現代におけるエルフのイメージを形作ったともいえるでしょう。

ただし、トールキンのファンタジー小説においては、
「エルフ」というものは妖精の総称ではなくて、
長寿や魔法など人をこえた特徴を持つ種族名となっています。

まぁエルフについては詳細を書き始めるとまた一つ大きな記事ができそうなので、
今回は省略させていただきます。

ちなみにスノッリのエッダとは、若い詩人たちに北欧神話と
詩の技術を教授する目的で書かれた本です。
とてもよく纏まっている上に、すでに失われてしまったエッダ詩も数多く含まれている歴史的にも重要な本であり、
この本の存在なくして北欧やゲルマンの神話が現代に復元されるということは
ほぼ不可能であるとまで言われる本です。


さて、いつもよりは短いかもしれませんが、
ここまでお話にお付き合いいただきありがとうございました。

次回は生放送アンケートの結果か、書けるならヤタガラスについて書きたいと思います。