アクロニア1000万人の読者の皆様、
あけましておめでとうございます。
今年も宜しくお願い致します。
新年一発目のロデムPediaですが、
アスモデウスについてお話したいと思います。
ロデムPediaではベルゼビュート、アスタロト、ルチフェロと大悪魔の解説機会が何気に多いですね。
私自身も書いてて楽しいです。 ECOでは可愛らしい悪魔となっていますが、
元々はどんな悪魔だったのでしょうか。
それを解説していきたいと思います。
/おお、なんという威圧感!\
まずはアスモデウスとはいったい何者?かということですが、
ユダヤ教とキリスト教の悪魔の1人で、旧約聖書外典「トビト記」に記載があります。
アスモデウスという呼び名はラテン語形で、
上述した「トビト記」においてはギリシア語形アスモダイオスと表されています。
またヘブライ語形アシュメダイに由来するアスモダイとも呼ばれることもあります。
他、書籍によってはフランス語形アスモデ表記もあるようです。
上記の中だとアスモダイやアスモデあたりはゲームなどでも見る表記かもしれません。
だいたいこの名前を持つ存在はかなりの実力者として出演していることが多いですね。
私も昔よく遊んでいたカードゲームで使っていました。
そのイラストが最高にかっこよかったので!
ではまず、アスモデウスの起源について触れてみたいと思います。
その起源については、ゾロアスター教の悪神アエーシュマであるとされています。
その名前は、ゾロアスター教の聖典「アヴェスター」に用いられた言語、アヴェスター語において「狂暴」を意味しています。
ゾロアスター教の開祖であるザラスシュトラの直説とされる宗教詩「ガーサ」にも出てくる由緒ある存在であるとされています。
さらにそのアエーシュマの元をたどると三千年以上前のペルシアの伝承に残るアエシュマ・デーヴァが由来であると考えられています。
その存在はこの世界における最古参レベルの悪魔だったりしており、後にデーヴァはインドに、アエシュマはユダヤに伝播していくことになります。
アスモデウスはこのアエーシュマの呼び名が変化したものである説が有力であり、また、その伝承がユダヤに取り入れられて誕生した悪魔であるとのことです。
それではアスモデウス自体はどんな悪魔なのか?ですが、悪魔学において激怒と情欲の魔神とされ、七つの大罪において色欲を司っている魔王です。
堕天前は天使階級第二位の智天使(ケルブ)であったとされています。
その異称には「剣の王」、「地獄の王」、「復讐の公子」などといった中二心がくすぐられる素敵な感じのものもあります。
また、有名なグリモワール(魔術書)「レメゲトン」の第1書「ゴエティア」において悪霊の72頭目の1人として数えられており、東を司る魔王アマイモン配下の悪魔のトップで72の軍団を率いる序列32番の王とされています。
悪霊の72頭目?って何のことかというと、一部で通じるメジャーな言い方をするならばソロモン72柱の悪魔のことです。
最近ではガ○ダムでも使われていますねソロモン72柱の悪魔。
まぁソロモン72柱の悪魔に関するお話は大変な文量になると思いますので、説明はまたの機会とさせてください。
それと、レメゲトンの書というアイテムがECO内にありましたね。
魔術書についての解説もソロモン72柱の悪魔同様長くなりそうなので別の機会にしたいと思います。
今回はあーそうなんだー程度で聞き流してください。
さて、ゴエティアにおいてはアスモデウスについてその容姿と力についての記述もあります。
どのようなものかというと、その容姿は牛と人と羊の頭とガチョウの足に毒蛇の尻尾を持ち、手に軍旗と槍を持ち地獄の竜に跨り、口から火を噴く。
あーもうなんかすごくごちゃごちゃしていい感じにこれぞモンスターな容姿です。
多分見たら泣く自信はありますが、ここで泣かないでちょっと頑張ればいいことがあります。
その凄まじい姿を見ても恐れず敬意を払いアスモデウスに対して丁寧に応対すると、非常に喜び美徳を司る指輪などの物品や、幾何学、天文学、算術や工芸術、はては財宝の在り処などを教えてくれるといいます。
なんか悪魔とは思えないような……どっちかというと神様みたいなエピソードですね。
これだけだとそこまで悪魔っぽくないアスモデウスですが、実はソロモン72柱の悪魔を使役するソロモン王に唯一抗ったというエピソードがあります。
ソロモン王は神から授かったソロモンの指輪の力で数々の強大な魔王を封じたのですが、アスモデウスは一度ソロモンに屈したのちに言葉巧みにソロモンをだまします。
うまく解放されるやソロモン王を玉座から引きずりおろして指輪を奪い、ソロモンをはるか遠くに投げ飛ばした挙句に自身ではその指輪の力を使えないので海に捨てるというところまで成功します。
ここまではアスモデウスの完全勝利だったのですが、海に捨てた指輪は魚が飲み込んでいて、さらにその魚が釣りあげられ偶然にも指輪はソロモンの手元に戻ってきてしまいます。
指輪を取り戻したソロモンはアスモデウスを倒して玉座に戻るというオチです。
指輪を海に捨てずに手元に厳重に置いておけばこうならなかったのかもしれないですね。
そしてアスモデウスといえばもう一つ大変有名なエピソードがあります。
こちらは最初の方に書いたトビト記に記載のあるお話なのですが、その昔アスモデウスはサラという美しい娘に取り憑き、サラが結婚するたびにその夫を殺したそうです。
そんな出来事が7度もありサラも死のうと考えるようになるのですが、トビアとアザリアという若者が訪れ、アザリアの助言に従ってトビアはサラと結婚します。
トビアはアザリアの助言通りに魚の内臓を香炉に入れておくと、サラに取り憑いていたアスモデウスが逃げ出し、アザリアが本来の姿である大天使ラファエルの姿を現してそれを捕らえ、エジプト奥地に封印することに成功します。
ちなみにアスモデウスはサラには指一本として触れていなかったとか。
ここで出る魚の内臓を嫌がったということについては、ソロモンの指輪が魚からてきたエピソードがあるからなのではないかと言われています。
さてさて、ここまでアスモデウスについて書いてきましたが、
振り返ってみるとアスモデウスは意外と狡猾で恐ろしい大悪魔というよりも意外にヘタレっぽいというかまぬけっぽいという一面も見らますね。
何かECOのアスモデウスさんにも通じるものがありますね。
ちなみにアスモデウスさんのステータスはバリバリの物理特化タイプなので、あまり狡猾という感じはしません。
/DO・GE・ZA\
以上がアスモデウスの解説となります。
新年のっけから長い文章となってしまっていますが、ここまでお付き合いいただきありがとうございます。
これから神魔については毎月ゲームに実装後に解説をしていきたいと思います。
次回は1/25の生放送でやる予定のアンケート結果を対象に書きたいと思います。
それでは、失礼致します。