【2015年10月22日(木)19:00記載】
記事タイトル名のナンバリングを修正いたしました。


全国100万人の読者の皆様こんにちは。
ロデムPediaでございます。
最近の悩みはブログを書くようになって私のパソコンが
普段使わない漢字を覚えて色々と面倒な感じになっていることです。
※資料⇒死霊、森⇒銛、滞在⇒大罪

ロデム再びハガンのもとへ

/ヤリだー!\

え?全部投擲槍?気のせいじゃないですか?

さてさて、今回は前回の生放送アンケートで票の集まった
神話などに出てくる伝説の槍についてお話させていただきます。 


伝説の槍と言っても実際結構沢山ありますので、
ECOに登場するものでお話させていただきます。
では、通りがかりのジョーカーさんを捕まえたのでECO内画像付きでまいります。

グングニル

・グングニル
まずはこれ、グングニル。
グングニルは北欧神話の主神オーディンの持つ槍とされています。
この槍はドヴェルグ(ドワーフ)の鍛冶により作られたものとされています。
グングニルはどうやら基本的に手で持って相手を突く槍というよりは、
敵に対して投げる投槍であるとされます。
その力は圧倒的でこの槍は決して外れることがなく、
敵を貫いた後に自動的に所持者の手元に戻るという大変便利な代物であり、
さらにグングニルを向けた軍勢は必ず勝利するという無敵すぎる力を持っています。
また、北欧神話の英雄シグムンドが持っていた神剣グラムを一度粉々に砕いたこともあります。
(この神剣グラム自体、オーディンがシグムンドへ与えたものなのですが……)
その上、トネリコの木(ユグドラシル)で柄が作られおり、いかなる武器でも破壊が不可能というおまけつきです。
まさしく神器、もうこれ一本でいいんじゃないかな。

このグングニルはRPGなどで出てくる槍では一番知名度が高いかもしれません。
きっと某国産代表的RPGにもよく出演しているオーディンが必殺技以外で良く使うからでしょうか。
ロデムさん的には上で挙げたRPGを作った会社がゲー○ボーイで出していたSa・○a2でなかなかオーディンから手に入らなくてイライラしてた思い出があります。
ちなみに某弾幕STGの格ゲーでとある吸血姫様がスペルでぶん投げてきますが、北欧神話と吸血鬼伝説は別に関連はありません。

神槍・ブリューナク


・ブリューナク
はい、お次はECO内では神槍・ブリューナクという名称で登場している槍です。
この槍はケルト神話に登場し、ダーナ神族の太陽神ルーが持つ魔槍と言われています。
この槍は穂が5つに分かれており、そこから光が放たれて同時に5人の敵を打ち倒すと言います。
この槍も必勝、投げたら敵を確実にしとめるというグングニルと似た要素を持った槍です。
とまぁ、グングニルと似たような逸話を持つ伝説の槍なのです。

……なのですが。
このブリューナクという槍。
実は2つほど面白い話があります。
まずは1つ目。
 
これそもそも槍じゃなくて投石器じゃね?
 
というお話です。 
ルーの最大の活躍として自身の祖父でもあり極めて強力な邪神であるバロールを倒す描写がありますが、
そのバロールを仕留めた武器がだいたいの文献で投石器であるというものが多いのです。
さらにケルト神話は北欧神話と共通点が多く、前述したグングニルの持ち主、主神オーディンとルーは共通点が多いのです。
また、ブリューナク自体の槍の説明でもちらっと書きましたがグングニルとの共通点も多いので、
元々は投石器だったのが、槍として見られるようになったのではないかという説があります。
 
さて、割と神話などに出てくる伝説の槍と銘打っておきながら、
槍じゃないかもしれないという疑惑が出てきたブリューナクさんですが、
もう1つの面白いお話はもっと衝撃的な感じです。
それはどういうことかというと、このブリューナク、そもそも神話に伝わる武器ではないかもしれないということです。
ルーは5つに穂先がわかれた槍を所持していたという記述は確かに存在しているようですが、ブリューナクという名前自体が文献には見られないようです。
その名前が最初に確認できたのは1990年にある日本人が著した文献のようです。
また、私も所持していますが1997年に出たある有名なファンタジー武器の参考書籍にブリューナクについての詳しい描写があるのですが、この穂先が5つある槍=ブリューナクとしたものがこの書籍である可能性が高いようです。
まさかの1990年以降に日本人により創作されたケルト神話の伝説の槍という疑惑が……。
とは言っても上記内容は学者でもない私自身が興味で調べた限りですので真相の程はわかりません。

天鳴槍・ゲイボルグ

・ゲイボルグ
さて、気を取り直してお次はECO内では天鳴槍・ゲイボルグの名前で登場しているこの槍の解説に参ります。
この槍はケルト神話の英雄クー・フーリンの所持している槍ですね。
とあるゲームまたはアニメにてランサーという名前にピンとくる方は皆知ってそうです。
ゲイボルグは強大な海獣の骨を使い作られたとされ、クー・フーリンの師匠であるスカアハより授けられたものとされています。
その形状は銛のようであり、投擲すればそれは30の鏃となって多数の敵に襲い掛かり、
敵を突けばその中で30の棘となり炸裂するというもうどのへんが槍なのかよくわからない魔槍です。
他にも投擲時の能力としては「敵軍全てに刺さる」、「必中である」、「稲妻のごとき速度でまとめて敵を刺し貫く」などがあります。
そして突いた時の能力は「対象の全身へ毒を与える」、「全身の臓器、血管の隙間へ釘を残す」、「いかなる防具をも貫く」、「予測不可能な軌道で刺さる」、「槍が無数の枝分かれして刺さる」、「この槍の傷は治らない」、「刺されたものは必ず死ぬ」。
 
うーん、自分でも書いてて良くわからなくなってきました。
 
これ本当に槍なんでしょうか?
 
あまりにも必殺すぎる武器なので当のクー・フーリンも
本当に奥の手としていてあまり使ってはいないようです。

聖槍


・聖槍
さて、最後を飾るのは聖槍です。
よくRPGではホーリー・ランス、またはロンギヌスとして出ていますが、ECOでも一度コラボした某アニメの影響でロンギヌスの名称が有名かもしれません。
この槍は実際に神や軍隊、悪魔や英雄を打倒した槍ではなく、戦闘に使われたことも恐らくなく、所持者も神や英雄ではありません。
ではなぜ聖槍と呼ばれるのかというと、磔刑にされたイエス・キリストの死を確認する為に脇腹を突いた槍であるということです。
イエスの血に触れた物は基本的に聖遺物として尊重されるので、聖槍とされています。
ロンギヌスという名前はこの槍の名前ではなく、イエスに槍を刺したローマ兵の名前であるとされています。
この兵士は目を患っていましたが、槍を刺した際にイエスの血が目に入り視力を取り戻し、その奇跡により洗礼を受け聖者となったとされています。
しかし、その人物は実際は創作とされており、後世に残る福音書にこの名前は記されておらずにピラト行伝という外典にのみ見られるそうです。
基本的に聖槍と呼ばれる物は上記の物を指すのですが、アーサー王伝説や歴史上にも聖槍はたびたび現れます。
そして現在も聖槍とされる槍がバチカン市国のサン・ピエトロ大聖堂に保管されているとのことです。

さて、最後にLv99の槍であるタイタニアとドミニオンは種族名からくる名前となっておりますが、
Lv110の両手槍であるリンドブルムについてほんの少しだけ。
リンドブルムはドイツやスカンディナヴィアに伝わる伝説の竜の名称です。
中世以降の紋章でも良く描かれていたそうです。
これについては竜、ドラゴンについてお話する機会があればもっと詳細に書きたいと思います。

さて、とてつもない長さになってきたのでそろそろここらでお開きとさせていただきます。
今回もとーーっても長い文章にお付き合いいただきありがとうございます。
次回は10/19の生放送アンケートで選択された内容を書きたいと思います。
また、前回のアンケートで選に漏れたヴァンパイアなども比較的近いうちに書きたいと思います。
それでは失礼致します。