こんにちはーーーーー!

ロデムPediaがやってまいりました。
今回は「ぴちぴちびたーん」と可愛らしく頭に残るセリフで
皆さんおなじみのローレライちゃんです!

ローレライ・ロアとマーメイド
/マーメイドさんとは違うのですね~\


では早速ローレライについての解説をしたいと思います。

ローレライと聞いてとりあえず浮かぶのはいわゆる人魚っぽい
美女なのではないでしょうか。

実際のところはどのようなお話があり、
そして実際はどのような存在なのか説明していきたいと思います。

まず最初にローレライ伝説を紹介したいと思います。
もっともポピュラーなものとしては以下のものになります。

ある時、船乗りがライン川のローレライに差し掛かった時、
大変美しい歌声が響いてきました。

しかしローレライ周辺は流れが急で岩礁も多い危険な場所の為、
その美しい歌声に魅了されて舵を取り損ねてしまい
事故を起こした船乗りは命を落としてしまいました。

その美しい歌声の主は恋人の裏切りに絶望してライン川に
身を投げた女性が水の精となった存在でした。

というお話です。

このお話にも複数のパターンがあったりはするのですが、
概ね中心となるキーワードは決まっています。


・恋人に絶望してライン川に身投げをした女性の存在
・女性は死後、水の精となる
・大変美しい彼女の歌声はローレライを通る船乗りを魅了し舟を沈める


とまぁだいたいこの部分が共通しているようです。
これとんでもない八つ当たりなんじゃ……。

とりあえずローレライ伝説を紹介した上で
ローレライの真相にいきたいと思います。

まず、上記の伝説でも出てきたローレライという名称ですが、
そもそもこれは伝説の怪物の名前とかではありません。
実際はドイツに現在も存在する約132mの岩山の名前です。

このローレライという岩山はスイスと北海をつないでいる
有名なライン川の中で一番狭い場所にある岩山であり、
流れがとても速く水面下に沢山の岩がある難所である為、
かつてはここで多くの舟が事故を起こしたそうです。

その事故の多さが「この岩山にいる美しい女性の歌声に船頭が魅了され
舟が事故を起こす」といったようなローレライ伝説につながります。

つまりローレライの正体とはただの岩山で、
そこが地形的難所で事故が多かった為に、
そこには災いを起こす美しい魔物がいるという話が作られた。

というのが話のオチです。

とまぁこれでローレライ自体の説明は終わりなのですが、
それもちょっと寂しいので色々とお話していきたいと思います。

まず、現在ももちろんローレライという岩山は存在するのですが、
何度も工事が行われて今では大型船が通れるくらいにまで川幅が拡げられているそうです。

ただし前よりも安全になったというだけで難所には違いはないようです。
ちなみに川幅が113m、水深は25mくらいのようです。

また、岩山の上にはローレライセンターなる建物が建てられ、
その周辺にはレストランやお土産屋、展望スペースなどもあるようですね。
どうやら日本人の人気の高い観光スポットとなっているようです。

また、ローレライの特徴としては、
ギリシア神話の海の怪物であるセイレーンに似ている部分があります。

セイレーンは海の航路上にある岩礁から、
美しい歌声によって船乗りたちを魅了し、
船を遭難させるモンスターでその上半身は美女で
下半身は鳥であったようです。

ただし、後世では下半身は魚であるというものもあるようです。
ローレライという存在が下半身魚なのはここから来ているのかもしれません。

ECO内におけるストーリー自体はベースがアンデルセンの人魚姫を
少しマイルドな感じにして上記のローレライ伝説を混ぜて
話を構成したものになっておりますが、
人魚姫もローレライ伝説も悲しいお話で話の中心にいる
女性はどちらも不幸な終わり方をしているので、
ECOのローレライがますたー大好きな子になるのは必然だったのかもしれません。

エキセントリックなセリフの多い彼女ですが幸せそうで何よりです。

最後にそのローレライという言葉の語源についてですが
どうやら古いドイツ語のluen (見る、潜む)に ley (岩)に由来しているようです。

なるほど、やはり岩山の名前だけあってそのまんま岩のようです。
きらめく人魚姫・ローレライは歌う
/ウォーターレイアーで歌うのだぜ!\

さて、ローレライについてのお話は以上となります。
今回も最後まで読んでいただきありがとうございます。

ローレライがそもそも岩山だとか、
人魚姫がただの悲劇のまま終わるお話だとか
知らない方もいたかもしれません。

そんな読者さんにロデムPediaが
ちょっとしたファンタジー知識の足しになれば幸いです。

それでは、恐らく今年最後の記事となるとは思いますが、
次回を楽しみにしていただければ嬉しいです。

それでは失礼致します。