皆さんこんにちは。
本年最後のロデムPediaのお時間です。

今回はアンケートで選択されたルチフェロについての説明です。
来ましたねールチフェロ様!
可愛いですねー! 私はロアの中でもかなり好きな方です。
その正体は悪魔好きにはこれ以上ないくらいのメジャーなあのお方です。 


ロデム&ルチフェロ様

/魔王様かわいいよ!\

さてさてルチフェロ・ロアの元となるルチフェロとは何者か?ということですが、
日本のRPGなどが好きな方や悪魔関係に少し明るい方には
1度は聞いたことがあるんじゃないかというほど大変メジャーな存在であります。
ルチフェロとはイタリア語なのですがLuciferoとつづります。
これを英語表記するとLuciferとなり、音訳するとルシファーとなります。

出てきましたルシファー。
七つの大罪において傲慢の罪を司る魔王。
某悪魔合体RPGではCHAOS陣営の代表でもあり、ときにはラスボス、ときには最強の力を持ったパーティメンバーとして活躍する閣下ですね。
私は基本的に全書を全部埋めないと気が済まないタチなのでよく苦労させられます。
 
……話が逸れました。
 
ルシファーは他にもラテン語ではルキフェル、フランス語などではルシフェル、
ロシア語ではリュツィフェールなど読まれますがもちろん全部同じルシファーのことになります。
よく天使の名前で~エルという名前が多いので、
ルシフェルは天使であった時の名前で天から堕とされたのちルシファーとなったという解釈もありますが、
上記のとおり基本的には各国語の読み方の違いになります。

さて、ではルシファーとは何者なのかを説明をさせていただきます。
ルシファーとは「明けの明星」を指すラテン語であり、光をもたらす者という意味を持つ悪魔の名前でもあります。
西方教会、すなわちカトリック教会やプロテスタントにおいては堕天使の長である魔王サタンの天使であった時の名前とされています。
 
悪魔なのに光をもたらす者ってなんじゃい?
あれ?魔王サタン?
と思った方もいらっしゃると思いますので、順に説明したいと思います。
 
キリスト教の伝統的解釈によるとルシファーは元々全天使の長であるとされ、もっとも美しい大天使だったとされています。
そして理由には様々な説がありますが、創造主である神に反逆を起こします。
この時の戦いにおいてルシファーに従った天使は全体の3分の1という大規模なもので、ルシファーの力やカリスマ性も伺えます。
この天全体での激しい戦いで大天使ミカエルの率いる神の軍に敗れルシファーは従った天使ともども堕天使として天を追放されました。
この時戦ったミカエルはルシファーの双子の弟とされる説もありますが、これは近年現れ流布したものです。

上記のエピソードでお分かりいただけたと思いますが、元々は大変力のある高位の天使だったので、
光をもたらす者というのも納得ではあります。
もっとも本来Luciferという語は、ラテン語で「光をもたらす者(lux(光)+fero(運ぶ))」を意味する語であり、当初は悪魔や堕天使を指す固有名詞ではなかったそうです。

また、補足説明ですが、明けの明星という単語が上の方で出ていたと思いますが、明けの明星とはずばり金星を指しています。
 
金星は太陽、月についで明るく見える星である為に、明け方に見える金星を「明けの明星」と呼び、夕方に見える金星を「宵の明星」と呼びます。
細かい説明は控えますがヴィーナスであり、イシュタルであり、天津甕星(アマツミカボシ)であり、アプロディーテーであり、フレイヤであり、ルシファーであり、アッタルであり、虚空蔵菩薩(こくうぞうぼさつ)であり、ケツァルコアトルでありと金星は各神話でも引っ張りだこです。
アッタルなんかはルシファー堕天の話の原型になる逸話持ちという見方もあるので共通点アリアリですが、とりあえず上記で初耳な名前はいつか説明できる日が来るといいですね!

さてさて次に魔王サタンについてです。
これもルシファー同様大変知名度の高い悪魔の名前じゃないでしょうか。
作品によってはルシファーとは別の存在となっていることも多いのですが、サタンという存在がわりとあいまいな部分があることも多いことが影響していると思います。
この名称は色々な書籍で見られるのですが、サタンという名前の悪魔が存在する、サタンという階級がある、魔王クラスとされるような大悪魔の異名といったようにあまり統一感はないようです。
 
サタンと同一視されるような大悪魔はルシファーを筆頭として、サマエル、サタナエル、ベルゼブブなどがいます。
ただ、キリスト教神学においてのサタンは神に仕える天使でありながら神に背いた堕天使の長となった悪魔の概念とされています。
なので基本的にサタン=ルシファーという認識は間違っておらず主流の考えであると判断していいと思います。
サタンという存在がやや曖昧なものになっていったのは、恐らく近代になって昔ほどキリスト教が絶対的な力を持っていないという状況になり、キリスト教神学的には邪悪なる魔王、堕天使の長、人にとっての敵であったサタンも悪魔とか邪悪な者くらいの曖昧な表現に該当するようになったのではないかというお話もあります。

余談ですが、キリスト教以外の宗教でルシファーに相当する存在もいたりします。
イスラム教におけるイブリース(シャイターン)がそれに相当します。
エピソードなどはかなり似ているのでほぼ同一だと考えて良いと思います。

以上がルチフェロの解説となりますが、最後にルチフェロ・ロアちゃんのデザインでちょっとだけわかることを書いておきます。
ルチフェロ・ロア&小さな魔王・ルチフェロ

/kawaii!\

ヨハネの黙示録という新約聖書の最後に配置された書において、サタンは黙示録の獣という存在と同一視されています。
 
また、その新約聖書にてイヴを誘惑した蛇をサタンと同一視しています。
さて、黙示録の獣の描写に火のように赤い竜であるという描写と子羊の角に似た二本の角があったという描写があります。
 
ここでルチフェロを見ると基本的に服の色は赤が目立つ配色となっています。
また、肩には骨のようなワイアーム(蛇のような竜、基本的に手足はない、この子は足はある)に近い姿をした存在が見て取れます。
さらに角は羊の角に似ている形状となっています。
ちなみに悪魔の描写(バフォメットなど)に多いヤギの角の可能性もありますが、基本的にヤギの角は後ろに伸びる場合が多く横に巻く感じは羊の方に近いです。
黙示録の獣の描写、及び羊の方に似た形状であるから恐らくは羊の角ということでしょう。

では、またも非常に長い文章となっているのでここらで文章を切り上げたいと思います。
ここまでお付き合いいただきありがとうございます。

インテルメッツォでロデム斬り

/エ○ス○リバー!ってギャアア!\

某騎士王さんの必殺技みたいなアナザースキルにて今年のロデムPedia、今回で終了となります。
来年もロデムPediaを宜しくお願い致します。
それでは、失礼致します。
良いお年を!