おっす! ロデムPediaの時間だ!
いっちょ解説すっか!
/寒いッス\
今回はアンケートで選択されたペンドラゴンとナイツオブラウンドテーブルについて、少々お話させていただきたいと思います!
/先頭のペンドラゴン様だけ鎧が赤黒ではなくて黒赤な感じ\
ディメンションノーザンダンジョンにいる上述したボスモンスターとその取り巻きですが、
ファンタジーには少し明るい方はご存知のアーサー王と円卓の騎士がモデルになっているモンスターです。
某街中で聖杯争ってるAVGにも出演しているので知名度は高そうです。
とりあえずアーサー王伝説について詳しい説明をするのは非常に大変なので、このお話についての説明は省きます。
ではまずペンドラゴンのモデルアーサー王についでですが、別に金髪の女の子でもないですし、ジャケットひっかけたイケメンお兄さんでもないです。
彼は5世紀後半から6世紀初め頃にいたとされている、ブリトン人の伝説的な王のことです。
アーサー王伝説は基本的に民間伝承や創作がほとんどで、実在については確証がないというのが現実です。
そして今回ボスモンスターの名前になっているペンドラゴンですが、アーサー王の苗字として見られることもありますがそれは誤りです。
なぜかというとそもそも五世紀のブリトン人には苗字がないのです。
ではなぜこの誤った名前が広まったのかは非常に簡単で、アーサー王の父親とされる人物がユーサー・ペンドラゴンというからです。
苗字があるじゃない? と見えるかもしれませんが、このペンドラゴンというのは称号のことなのです。
【PenDORAGON『ドラゴンを統べる者、またはドラゴンの頭』】という意味だそうなのですが、実際には戦士長という意味だったという話があります。
戦士長という称号を息子に引き継ぐというのもおかしなお話ですし、
主要なアーサー王エピソードにおいてもアーサー王がアーサー・ペンドラゴンと名乗る記述は存在しないそうです。
主要なアーサー王エピソードにおいてもアーサー王がアーサー・
ユーサー・ペンドラゴンという父親の名前を見た後世の人が、これは名字だと勘違いして広まったのだろうと考えられます。
つまりペンドラゴン=アーサー王ではないということです。
まぁ、ECO内のペンドラゴンは円卓の騎士を引き連れていますし、間違いなくアーサー王をイメージして作られているとは思いますが。
他にアーサー王関連で触れなくてはいけないのは聖剣エクスカリバーの存在でしょうか。
この剣はとにかくファンタジー界隈のお話、ゲームでは有名で良く見られると思います。
この剣はエクスキャリバー、カリバーン、キャリバーン、コールブランド、カリブルヌスなどの様々な呼び名がありますが、基本的にその違いは各言語の発音の違い、または表記揺れなので全て同じ剣と考えて問題ありません。
アーサー王伝説には王の証たる石に刺さった剣を引き抜き王となるという有名なシーンがありますが、ここに出てくる石に刺さった剣をエクスカリバーとする説と違うものとする説があります。
個人的には違う物だという考えですがそれも話し出すと文章が止まらなくなるのでストップで。
さて、この剣、出演しているだいたいの作品において最強クラスの剣であることが大変多いです。
しかし実際の作品中に聖なる力を発揮したり、凄まじい破壊力持った兵器みたいなものでもないですし、前に説明した色んな槍のように出したら勝ちみたいな無敵な特殊能力は持っていません。
極めて素晴らしい名剣なのは疑いようはないのですが、実際に本当にすごい力を持っていたのはこの剣の鞘になります。
この鞘は身に着けていると傷を受けないとかいうかなり反則なマジックアイテムになっており、つまるところこれの所持者はゲーム的にいうと無敵モードになります。
この鞘を身に着けていたアーサー王はもちろん無敵だったのですが、アーサー王の異父姉であるモーガン・ル・フェイの策により奪われてしまい、深手を負うことになりアーサー王はこの世界を去ることになります。
/ロデム的にはこっちの服装のが好み\
そして今ECOでもなじみのある名前が出てきましたね。
モーガン・ル・フェイことみんな大好きル・フェイ姉さんですね。
可愛いお姉さんは私も大好きです。
彼女は大いなる女王の意味を持つケルト神話の女神モリガンと同一視されています。
ル・フェイの初出の文献では、伝説の林檎の島アヴァロンを統治する9人姉妹(※)の長姉であり、豊富な知識と医術を備え美しい声を持つ歌姫で、9人姉妹の中でも随一の美しい容姿を持つという完璧超人な人物でしたが、
15世紀以降にアーサー王を嫌悪しことごとくアーサー王の邪魔をするために暗躍する、邪悪な魔術を使う魔女とされてしまいました。
前述のエクスカリバーの鞘を奪う行為は結果的にアーサー王がこの世界を去る要因につながります。
邪悪な魔女に貶められたのは色々と難しい事情もあるようですが、宗教的側面や土着文化に対する理解などが関係しているようです。
※ケルトでは3は聖なる数字でありその3がさらに3つある9は究極の数字とされる。
さてアーサー王だけでもとても長くなりましたが、お次はナイツオブラウンドテーブルです。
こちらはまんま円卓の騎士の英語読みですね。
円卓はイエス・キリストと12人の使徒を模して13席あったといい、イエス・キリストの席(=アーサー王の席)を除いて12人が座る形にだったと言います。
この上座、下座のない円卓を用いたのは卓を囲む者すべてが対等であるとの考え方からだそうです。
ボスモンスターであるペンドラゴンの取り巻きの数はちょうど12体なのはこれを意味していますね。
また、ペンドラゴンは取り巻きの再召喚をせず、取り巻き1体1体が結構強めというのも円卓の騎士を意識してのことです。
ただし、円卓の騎士はアーサー王配下の騎士すべてを円卓の騎士と呼ばれたり、入れ替わりなどもある為、実際12名以上名前が挙がります。
特に有名な騎士を何人か挙げると、ランスロット卿、ガウェイン卿、パーシヴァル卿、ガラハッド卿あたりでしょうか。
基本的には円卓の騎士筆頭はランスロット卿とされています。
別に某作品のように黒騎士ではないのですが、ランスロット卿は剣術、槍術、馬術において右に出る者はなく、
さらに騎士としてその行動や振る舞いは完璧であったといいます。
これ以上の説明を書くとこのままいくらでも書けてしまうので詳細は省きますが。
最後にランスロット卿については比較的私達のは身近な物で見ることもできます。
それは何かというとトランプです。
トランプのJ、Q、Kについては歴史上の人物がモチーフとなっているのですが、クラブのJはランスロット卿がモデルなのだそうです。
アーサー王を差し置いて選ばれているあたりランスロット卿の人気は大変高かったことが伺われます。
と、ここまで説明してまいりましたが、長いっ!
アーサー王伝説が大物すぎて詳細省きまくってもまったく尺が足りないです。
いつまでもこれをネタに文章書き続けられそうですがそれも困るので、ここで終わらせておこうと思います。
読んでいただいている皆様、長文にお付き合いいただきありがとうございます。
次回は来週中に書く余裕があればヴァンパイアについて書きたいなーと思っています。
それでは失礼致します。